医学書を取り扱っている書店ランキング/2022年更新

医学書を取り扱っている書店ランキング東京編/2022年更新

近年、日本は少子高齢化が進んでいます。高齢者が増えたため、医療費が逼迫する状況が続いており、それに加えて新型コロナ感染症の拡大により、さらに深刻な事態となっています。そのせいか、最近ではどこの書店でも、医学書の売れ行きが好調なようです。ここでは、医学書を取り扱っている代表的な書店をご紹介しましょう。
 

三省堂書店・神保町本店

所在地 〒101-0051 千代田区神田神保町1-1
電話番号 03-3233-3312

三省堂書店は、関東を中心に営業展開している総合書店です。神保町本店のフロアは6階まであり、1,000坪の売り場面積に140万冊もの本が並んでいます。3階にはカフェもあるので、コーヒーを飲みながら買った本を読むこともできます。

三省堂書店・神保町本店は、古書店が立ち並ぶ神田神保町にあります。神保町本店にはいろんなコーナーが常設されていて、目的の本を選びやすいレイアウトになっています。アウトレットのコーナーでは、値引きされた本が数多く売られています。

値引きされた本といっても中古本ではなく、出版社が格安で卸したものです。古書店が多く立ち並ぶ神保町にある同店では、格安で本を購入できるので一度訪れてみてはいかがでしょうか。

神保町本店の店頭にある書誌検索機には、曖昧検索機能が搭載されています。この機能を使うと、本のタイトルや作者名が曖昧でも検索することが可能です。たとえば、「芥川龍之介」を「竜之介」や「龍之助」と入力しても、目的の本をすぐに探すことができます。

また同時に、店内に在庫があるかどうかもチェックできるので、非常に便利なシステムです。神保町本店では医学・看護学雑誌の年間予約購読サービスが可能です。医学書は5階のメディカルブックセンターにあり、医療事務・福祉関連の書籍が2万冊も並んでいます。

そのため、医学書でここにない本はまずないと言っていいでしょう。周辺の古書店にも医学書専門店があるので、ついでに回ってみると掘り出し物が見つかるかもしれません。
 

丸善・丸の内本店

所在地 〒100-8203 千代田区丸の内1-6-4 OAZO
電話番号 03-5288-8881

東京駅の丸の内北口近くにある書店です。ビルの1階から4階までが丸善・丸の内本店で、和書100万冊洋書12万冊を収蔵しています。周囲がオフィス街のせいか、1階にはビジネス書のコーナーが広く取ってあるのが特徴です。130年以上の歴史がある老舗の書店で、多くのビジネスマンに利用されています。店内に設置されたリアルタイム検索端末を使うと、欲しい本がどこに陳列されているか瞬時にわかるので非常に便利です。

また、本の相談ができるブックアドバイザーが常駐しており、専門書を探すのに適しているので多くの人が利用しています。ちなみに、ここにあるのはビジネス書のような実用書だけでなく、3階には理工・医学・人文関連の専門書が並ぶなど、上の階には各分野の専門書のコーナーがあります。4階にある洋書コーナーには、英語だけでなくフランス語やドイツ語などの書籍も並んでいるので、外国人の姿が多く見られます。

ちなみに、書籍だけでなく、千本近い万年筆が並んだ文房具売り場や、ハヤシライスが好評なカフェもあるので、本を買う以外の目的で訪れる人も多いようです。医学書のコーナーでは、少子高齢化の世相を反映して、「認知症ハンドブック 第2版 中島健二/医学書院」「高齢者診療で身体診察を強力な武器にするためのエビデンス 第2版 上田剛士/シーニュ」などの高齢者向けの本が目立ちます。
 

八重洲ブックセンター・本店

所在地 〒104-8456 中央区八重洲2-5-1
電話番号 03-3281-1811

東京駅の八重洲口にある大規模書店です。ビルの地下1階から8階までが書店になっていて、ビジネス書をはじめ多くの分野の書籍が並んでいます。120万冊の膨大な書籍が並ぶ店内は、広くゆったりとした雰囲気で、のんびりと本を選ぶことができます。

八重洲という土地柄もあり、同店にはビジネス書が数多く並んでいますが、その数は日本でもトップクラスです。売り上げトップ10に多くのビジネス書が入っているのは、やはり日本最大のビジネス街である、丸の内に近いからでしょう。しかし、最近ではファミリー層や外国人の利用客も増えており、以前とは客層が変わってきているようです。

そこで、2016年に文芸書を1階から5階に移し、2017年には旅行ガイドと雑誌コーナーを1階に移して、新規客層を取り込もうとしています。八重洲ブックセンターはもともと、鹿島建設社長・鹿島守之助の「どんな本でもすぐ手に入るような書店が欲しい」という意思を実現するために作られた書店です。そのため、八重洲にあった鹿島建設旧本社跡地に、世界一の売り場面積を持つ書店として生まれたのが、八重洲ブックセンターなのです。

1978年9月に、日本最大の書店として誕生した八重洲ブックセンターは、開店後1年で約500万冊を売り上げるという偉業を達成しています。八重洲ブックセンターは首都圏にチェーン展開していて、三越やイトーヨーカドーなどの多くのテナント内でも利用できます。電子マネーのQUICPay・Edy・Suicaが利用可能で、キャッシュレスサービスも充実しています。7Fにある医学書コーナーには、心理専門医学・看護福祉・介護教育語学辞書・辞典などが並んでいるので、ぜひ利用してみましょう。

紀伊國屋書店・新宿本店

所在地 〒160-0022 新宿区新宿3-17-7
電話番号 03-3354-0131

紀伊國屋書店・新宿本店は、1日の乗降客数世界一の新宿駅から約3分の場所にあります。創業は1927年(昭和2年)という老舗の書店で、新宿の発展とともに歩んできた本屋と言っていいでしょう。ちなみに、現在の「紀伊國屋ビルディング」は、1964年(昭和39年)に完成したものです。

本館には地下1階から7階まであり、そのほかに別館も併設されています。総売り場面積は1,500坪もあり、蔵書は120万冊を数えます。雑誌や書籍のほか、DVDやCD、文具まで販売する大規模総合書店です。特徴的な外観を持つ紀伊國屋書店・新宿本店は、新宿の待ち合わせスポットや、ランドマークとしても親しまれています。

2010年7月に新宿医書センターがオープンし、7万冊におよぶ医学書や看護書が並んでいます。また、日本最大級の医学洋書コーナーもあり、外国人を中心に多くの医療従事者に利用されています。最近では、フリーになった直後に癌が発覚した、元フジテレビアナウンサー笠井信輔の『生きる力』(KADOKAWA)が話題となっており、売上も上々のようです。
 

ジュンク堂書店・池袋本店

所在地 〒171-0022 豊島区南池袋2-15-5
電話番号 03-5956-6111

1つのビルの地下1階から9階までの、大規模なスペースに本が並ぶ大型書店です。2001坪の売り場面積には、150万冊の本が所狭しと並び、連日多くの利用客でにぎわっています。雑誌をはじめ、医学書・理工書・人文書・法律書まで、各分野の専門書が並んでいます。

店内には机と椅子が置いてあり、ゆっくり立ち読みできるようになっています。また、4階には買った本をすぐに読める「MJ ブック カフェ」があり、本好きな人が居心地よく過ごせる雰囲気です。書籍検索機が各階に設定してあるので、探したい本がすぐに見つかるのもうれしいサービスです。

ジュンク堂書店・池袋本店は、「愚直なまでに“本”の品揃えにこだわる」「図書館に負けない快適さ」をコンセプトにした総合書店です。南江堂発行の「消化器診療をスッキリまとめました」「皮膚診療をスッキリまとめました」などの医療関係書籍がよく売れています。
 

まとめ

医学書を数多く扱っている大型書店をご紹介しました。現在では、少子高齢化と新型コロナ感染によって医学書への関心が高まり、どの書店も医学書の売り上げが伸びているようです。最近の大型書店では、便利な検索機能を搭載した書籍検索システムを導入しているので、100万冊を超える蔵書があっても、すぐに欲しい本が探し出せるので非常に便利です。

本はネット通販でも買える時代になりましたが、1冊1冊手に取って自分に合った本を選ぶ楽しみは、書店に行かないと味わえません。医学書を探したい方は、ここに紹介した書店に行って、実際に本を手に取って探してみてはいかがでしょうか。