統計学は、応用数学の手法を用いて経験的に得られたバラツキのあるデータから数値上の性質や規則性あるいは不規則性を導出する学術分野です。
統計的手法は、実験計画、データの要約や解釈を行う上での根拠を提供するため、物理学・経済学・社会学・心理学・言語学といった人文科学・社会科学・自然科学から、工学・医学[5]・薬学といった応用科学まで、幅広い分野で応用されています。
経済学においての「統計学」は、計量経済学といい、古典的計量経済学と時系列計量経済学に分けられます。
身近な例を挙げると、経済市況情報（金利・株価・為替レート）、マクロ経済指標（GDP, 失業率，鉱工業生産指数）、ミクロ的経済変数（企業の財務情報）などを情報源とし、株価の予測、現状の分析、状況の理解、政策の決定などに計量経済学は活用されています。
昨今では、コンピューターの処理能力や通信速度の向上、通信インフラの拡充、IoTによるセンシング技術の進歩などによって実現したビックデータにより、計量経済学の注目が高まっています。
これらに用いる数学は大学の専門課程並みに高度なため、正確な理解と経済学への活用には、高度な知識と経験が必要になります。
そのため、これらの専門書は大学生、大学院生、研究者、経済アナリストなど経済に専門的に関わっている人たちに購読されています。
出版部数も少なく、定価も高額なため、地域経済の専門書を求める人を多くは、古本市場を活用しています。