誰でも知っている全国チェーンの大手古本買取店「ブックオフ」。買取価格がひどいといわれているのは本当なのでしょうか?
ブックオフとは
ブックオフは、1990年に創業、1店舗から始まった古本買取店は日本国内、北海道から沖縄まで801店舗にまで増えました(2020年)。そんなブックオフ、国内にとどまらず海外進出も果たしているのを知っていたでしょうか?
アメリカ国内に9店舗、マレーシアにはリユース店として「Jalan Jalan Japan」が5店舗、そしてフランスにも現地加盟店の店舗が存在しているのです。
いまや世界進出をするほどの超大手古本買取店となったブックオフ、それらの店舗で実際に買い取られているコミックを含む書籍の数はなんと年間約3憶冊ほどにもなるそうです。ものすごい規模ですよね。
そんなブックオフの実際について調べてみましたのでお話をしてゆきたいと思います。
ブックオフの査定と買取価格
査定
一般的な古本買取店では店主や査定士とよばれるスタッフによって、本の価値や希少性、市場価格などを考慮しながら査定をし、買取価格を決めています。また買取店によって、得意とする分野の書籍、不得意とする分野の書籍があります。
そのため、買取店によって買取価格が違ってくるという認識が一般的となります。それではブックオフでの査定や買取価格はどうなっているのでしょうか。実はブックオフでも以前は、店長やスタッフのアンテナによって売れ筋の本などの査定が行われていました。しかし、利用者が増え、売買数が増えてくるとそれは難しい作業となってきたと考えられます。
そのため現在ブックオフでは情報をデータ化して管理、日々変動する市場価格をもとに買取価格を決めています。
それらのデータにさまざまな条件(実際の本の状態など)が加わることで、最終的な買取価格となっています。
買取価格
ブックオフでは、書籍に限らずさまざまなものを買取しています。書籍に特化していないために、得意な分野があるわけでもなく前述したとおりのデータ化された店舗の在庫や市場価格が買取価格の基礎となっています。収益を見込んだ買取価格が提案されているためにデータ以上の買取価格は期待できないかもしれません。
買取価格は本当にひどい?!
ネットでの評判や口コミを見る限り、買取価格に納得がいないという声を見かけます。
「買取価格が0円とかあり得ない」「査定額があまりに安くてショック」「店舗によって買取価格が違う」「もう二度と利用しない」などの書き込みにあふれています。なぜ買取価格が安くなってしまうのでしょうか。それは超大手古本買取店ならではの理由があります。
大型店舗
店舗があることで、設備代や人件費などの店舗を運営していくための費用がコンスタントにかかってきます。それらとのバランスを取りながら収益をあげるために買取価格を抑える必要があります。
需要と供給
ブックオフでは買取だけでなく販売もおこなっています。ですから、買取には商品の相場だけでなく店舗の在庫数も関係をしてくる場合があります。買い取ってもその店舗で売れる見込みがないと買取に消極的になるからです。
そのため、同じ書籍でも店舗によって買取価格に差がでることもしばしばです。多くの人が出入りする店舗では、商品の入れ替えも頻繁となり、日によっても査定額も変わってくるでしょう。状態のよい本であっても、店舗に在庫があふれているという状態では高額買取にはつながりにくいと考えられます。
ブックオフでの買取価格が安いと感じるのは上記のような理由が考えられます。価値のある本でも一定額以上の買取額は見込めないとなると、ブックオフでの買取はあきらめるべきなのでしょうか?
ジャンルによっては高価買取も
ブックオフのサイト内には「買取価格検索」というものがあります。今この書籍はこの価格で買い取ります、ということを検索できるページです。店舗の在庫状況などをふまえて算出、表示されている買取価格となっているものと考えられます。
査定に出す前にあらかじめそこでだいたいの買取価格を把握することができます。そこで納得できる価格帯であるかどうかを確認することで、他店との比較もしやすくなるでしょう。ジャンルの在庫状況によっては、高価買取につながることもあります。
買取価格検索を利用することで、買取価格が安くてショックをうけることもなくなるかもしれません。
ジャンルよって売り先を選ぶ
ブックオフの買取価格は、店舗の在庫と需要によるところが大きな影響を与えていることがわかりました。人気のコミックや需要の高い書籍などは、サイクルが早く必要としている人が多いため、在庫を抱える心配がなく高価買取が可能となります。
一方で専門性の高い専門書など、一定の需要はあるものの大衆向けではないものに関しては、他の買取店に比べてると安価で買い取られてしまう可能性があるということになります。逆に小説やコミックなどに弱い買取店では、それらは買い取ってもらえない可能性もあるということです。それらを考えながら、本を古本買取店に売る際には、本をジャンル別に売り先を分けることがポイントとなります。
まとめ
ブックオフの買取価格の安さには理由がありました。しかしブックオフはいつも人がたくさんです。それだけ利用者が多いということになります。近年は家にいる時間が増えたことで、さらにブックオフの利用者は増えているといわれています。
本読む人が増え、読み終わった本を売る人が増えたということになります。ブックオフでは本のジャンルや店舗によって買取価格が変わってきます。ブックオフのサイト内にある「買取価格検索」を利用しましょう。
本を買い取ってもらう際には持っている書籍のジャンルを見極めて、賢く売り分けうることで納得のいく買取価格につなげることができます。