薬剤師国家試験とは
薬には医療用医薬品といわれる、医師の処方箋に基づいて調剤する薬と、いわゆるドラッグストアなどで処方箋がなくても手に入る一般医薬品の2種類があります。
薬剤師は前者の薬の調剤・服用指導・情報提供などが代表的な仕事となっていて、薬剤師としての免許証は一生涯有効な資格となります。
薬剤師は医療のプロとして薬剤について深い知識を持っていなければいけません。
病気の治療や健康維持に欠かせない医薬品、人の命にかかわる薬を取り扱う者として、責任と使命感が必要とされています。
そのため薬剤師は国が定める資格とされ、6年制薬学課程を修了後に厚生労働省が実施する薬剤師国家試験に合格する必要があります。
毎年約1万人以上が薬剤師の受験者がいて、そのうちの60%が合格の切符を手にしています。
合格率は高いようにみえますが、薬剤師国家試験は決して甘いものではありません。
試験は例年、全国9地区で2月下旬の土日に2日間のスケジュールで行われています。午前から始まり午後までの長丁場となるため体調、体力ともに万全の態勢で挑みましょう。
従来通りの「物理・化学・生物」「薬剤」「薬理」「衛生」「病態・薬物治療」「法規・制度・倫理」「実務」の7科目、一般問題255問と必須問題90問の出題以外に、ここ数年で増加傾向にあるのが科目を越えた設問です。
そのため薬剤関連のつながりに対しての理解も重要となっており、これらの変化に対応できる柔軟さが必要となってきています。
薬剤師国家試験の合格基準は、合格点の上限がない「完全相対基準」が採用されています。問題の難易度にもよりますが最低限でも65%の正解率を目指すことが必要と考えられます。薬剤師国家試験における公式のテキストはありません。
自分に合った勉強法を見つけ、すこしでも高い正解率を目指すためにも参考書、問題集選びは重要なポイントとなります。
以下に参考書の売れ筋ランキングを紹介しますので参考にしてください。
薬剤師国家試験参考書の売れ筋ランキング
2022年版国試対策参考書 《青本》6年制 国試対応版①~⑨(全9冊)×1セット
薬学生の9割が使っている不動の定番!薬学の全てが詰まっている完全版の参考書です。参考書の青本と問題集の青問に分かれてサポートしてくれて使いやすいのが特徴です。青問には回答と丁寧な解説付きでより理解の幅が広がります。フルカラーで見やすく、わかりやすい内容に。
出版社 | 薬学ゼミナール |
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参考価格 | 全セット(9冊)39,600円 |
薬ゼミの要点集(改訂第9版)1~9セット
国家試験の最終アイテムとして人気の要点集です。重要な図表や情報がコンパクトながらしっかりとまとまっています。試験直前まで重宝します。
出版社 | 薬学ゼミナール |
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参考価格 | 3,000円 |
薬がみえる シリーズ
図やイラストでわかりやすく薬学生からの人気が高い参考書です。幅広い知識が必要な薬学部で重要な分野をより詳しく丁寧に説明されています。薬理学、薬物治療学、病態生理学に難しさを感じている人におすすめ!
出版社 | メディックメディア |
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参考価格 | 4,400円 |
くるみぱんの薬学×付箋ノートBOOK
薬剤師国家試験勉強のために作成した自作ノートを投稿し人気となったInstagramアカウントを書籍化したもので、手書きノートの写真を170点以上収録しています。分かりやすく、非常に人気があります。目立つ付箋に重要項目、そのページには説明が丁寧に書かれています。国家試験対策として基礎的な学習や復習におすすめ一冊です。
出版社 | じほう |
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参考価格 | 3,530円 |
薬剤師国家試験のための薬単【パスメド‐PASS MED】
薬剤師国家試験対策のための「医薬品暗記帳」です。国家試験で出題される単語が赤字になっていて、赤いシートで隠せる、いわゆる単語帳として使えます。即効性のある参考書で、実務実習体験にも使えてお得!
出版社 | 秀和システム |
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参考価格 | 2,530円 |
コアカリ
Vol.1~3の全3冊となっている薬学共用試験(CBT)対策用の参考書となっていますが、国家試験にも通用します。 青本を進める前段階の参考書としての効果も大きいものです。基礎医学だけでなく、公衆衛生や医学の倫理なども詳しく記述されています。毎年でる新版で薬学の今を学ぶことができます。
出版社 | 薬学ゼミナール |
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参考価格 | 9,900円 |
回数別既出問題集
薬剤師国家試験問題に薬ゼミオリジナルの関連問題をプラスした一冊。解説が充実、知識の整理と定着におすすめです。臨床よりの実践問題で、現場で役に立つ問題が多いと評判です。
出版社 | 薬学ゼミナール |
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参考価格 | 2,420円 |
薬剤師国家試験 領域別既出問題集[改訂第9版]
どこでも勉強タイムに。持ち歩きにぴったりのコンパクトサイズの問題集です。7年分の過去問を科目別にまとめた問題集となっています。苦手な科目の集中的な勉強に便利です。
出版社 | 薬学ゼミナール |
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参考価格 | 全セット(9冊)11,880円 |
薬剤師国家試験対策 必須問題集Ⅰ・Ⅱ 2022
Ⅰは薬剤師国家試験 物理/化学/生物/衛生の必須問題に特化した問題集、Ⅱは薬理/薬剤/病態・薬物治療/法規・制度・倫理/実務の必須問題集となっています。97回から105回の過去問とオリジナル問題が豊富に掲載されています。ⅠとⅡを合わせて勉強するのがおすすめ。問題の種類が豊富で、必須問題の知識を深めるにはピッタリです。
出版社 | 評言社 |
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参考価格 | 2,200円/1冊 |
薬剤師国家試験対策参考書 オレンジブック
薬剤師国家試験対策予備校大手、メディセレからのオレンジブックです。簡潔でよりわかりやすい表現が特徴。各分野の重要度を5段階表示で効率的な学習をサポートします。Exercise問題で、今の自分の理解度をチェック!他分野へのリンクもあり、関連事項をまとめて学習できます。
出版社 | メディセレ教育出版 |
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参考価格 | 3,850円 |
まとめ
薬剤師国家試験では1日目の必須問題が得点源となります。
必須問題で9割、一般試験、薬学実践問題試験では6割程度の正解率をめざすことで、合格が見えてくるといわれています。
国家試験に万全の態勢で臨むためにも、参考書選びは重要なポイントです。
様々な参考書や問題集がありますが、ベストな勉強法はひとりひとり違います。
苦手な分野や点数が取れない分野などを自己分析しながら、基礎を学ぶ、くり返し問題を解いていく、閲覧用の参考書をひたすら読み込む、などを駆使し、いろいろな角度から学ぶことになります。
どれだけ効率よく知識を入れられるか、選択教材には個人差がありますが、まずは自分に合った勉強法と参考書選びが初めの一歩となります。